株式投資を始めると専門用語が出てくると思います。
初心者向け株用語をまとめたので、ご参考になれば幸いです。
今回は、「あ行」の専門用語です。
「あ」から始まる用語
青天井(あおてんじょう)
「青天井」とは、天井知らずに株価が上昇し続ける状態のことを言います。
例)上場来高値を抜けて新高値を更新している状態、直近IPO銘柄の新高値追い局面の際に使われる表現の一つです。
悪材料(あくざいりょう)
「悪材料」とは、株価が下落するような事情や情報が出ることです。
例)「業績下方修正」、「工場での事故」、「経営陣の内紛」、「不祥事」等々
悪材料のニュースが出ると、株価が下落する傾向があります。
ただ、一時的な悪材料の場合には悪材料出尽くしという見方で株価が上昇するケースもあります。
上げ幅(あげはば)
「上げ幅」とは、株価の値上がり幅のことです。
例えば、1,000円の株価だったものが、1,300円になった場合「上げ幅は300円」となります。
また、パーセンテージで表す場合は、「上げ幅は30%」になります。
アク抜け銘柄
「アク抜け銘柄」とは、悪材料が出ても株価が下がらず、むしろ悪材料が出尽くすと上昇するような銘柄のことです。
たとえば、業績に不安があり、株価が下げ基調だった会社が、予想通りネガティブな決算を発表した場合など、悪材料出尽くしと判断され、アク抜けすることがあります。
「い」から始まる用語
板(いた)
「板」とは、取引参加者からの売買注文を記録する、銘柄別の注文控えのことです。
下記の板だと、20,490円の株価に「買い」が10,700株が集まっています。
同じく20,460円の株価に「売り」が2,400株が集まっています。
(画面はSBI証券)
一段高(いちだんだか)
「一段高」とは、上昇相場の流れを引き継ぎ、更に相場が上昇することです。
一段安(いちだんやす)
「一段安」とは、下落相場の流れを引き継ぎ、更に相場が下落することです。
委託手数料(いたくてすうりょう)
「委託手数料」とは投資家が取引参加者等に売買等を委託し、それが成立した場合に、顧客が取引参加者等にその対価として支払う手数料のことをいいます。
取引手数料とも呼ばれます。
委託保証金(いたくほしょうきん)
信用取引又は発行日決済取引による売買が成立したとき、顧客が、売買約定日の翌々日の正午までの証券会社が指定する日時までに、証券会社に差し入れなければならない担保のことをいいます。
委託保証金の額は、約定価額の30%以上となっており、信用取引に係る委託保証金については、その額が30万円に満たない場合は、30万円と定められています。(発行日決済取引については、最低限度額は定められていません。)
一般口座(いっぱんこうざ)
「一般口座」とは、通常の銀行口座を証券取引用の口座として利用することです。
インカムゲイン(いんかむげいん)
「インカムゲイン」とは配当金など株主の権利として受け取る利益のことをいいます。
インサイダー取引(いんさいだーとりひき)
「インサイダー取引」とは会社の内部者情報に接する立場にある会社役員等が、その特別な立場を利用して会社の重要な内部情報を知り、情報が公表される前にこの会社の株を売買することをいいます。
このような取引が行われると、一般の投資家との不公平が生じ、証券市場の公正性・健全性が損なわれるおそれがあるため、金融商品取引法において規制されています。
「う」から始まる用語
薄商い(うすあきない)
「薄商い」とは出来高が極端に少ないことです。
売り越し(うりこし)
「売り越し」とは投資者のある銘柄に対しての売買数量のうち、買い数量よりも売り数量のほうが多いことをいいます。
売り一巡(うりいちじゅん)
「売り一巡」とは、売りの勢いが一段落することです。
売り方(うりかた)
「売り方」とは、信用取引において株を「空売り」している方たちのことです。
売残高(うりざんだか)
「売残高」とは信用売り(「空売り」とも呼ばれます)をされて、まだ決済(買い戻し、または現渡し)されずに残っている株式の残高(株数)のことを指します。
信用売りは、証券会社から株式を借りて株式を売る(信用売り、空売り)取引です。
<ポイント>
売残高が多いということは、今後株価が下がるだろうと考えている投資家が多いということであり、株価下落の要因となります。
また、一方で決済のため近い将来に買い戻しが行われる可能性が高く、これから多くの買いが出てくると考えれば売り残が多いということが株価上昇の要因にもなるといえます。
「え」から始まる用語
営業キャッシュフロー(えいぎょうきゃっしゅふろー)
「営業キャッシュフロー」とは、会社の本業によって生じるお金の変動を表す指標のことです。
営業キャッシュフローは商品やサービスの売上から、本業で発生した各経費を差し引いたものといえます。
営業利益(えいぎょうりえき)
「営業利益」とは、会社が本業の商取引で稼いだ利益のことで、「売上総利益」から「販売管理費」「一般管理費」などの経費を差し引いたものです。
営業利益の算出方法
【 営業利益 】 = 【 売上総利益 】 - 【 販売費・一般管理費 】
営業総利益の算出方法
【 売上総利益 】 = 【 売上高 】 - 【 売上原価 】
「お」から始まる用語
追証(おいしょう)
「追証」とは信用取引による売買が成立した後に相場変動による損失額や反対売買による損失額が発生した場合に、顧客が証券会社に対して追加で差し入れる委託保証金のことをいいます。
大引け(おおびけ)
取引所の売買立会は、午前立会(前場・ぜんば)と午後立会(後場・ごば)に分かれています。
前場の最後の売買を「前引け」ということに対し、後場の最後の売買を「大引け」といいます。
大引けでは多くの注文が集まり板寄せが行われます。大引けで形成された株価は当日の終値となるため、大引けの動向は多くの人の注目を集めます。
大天井(おおてんじょう)
「大天井」とは、相場の中で株価が最も高い位置にあることです。
押し目買い(おしめがい)
押し目(おしめ)とは、上昇トレンドにある中で一時的に株価が下落する状態です。
「押し目買い」は、一時的に下落した際に買付けを行うことをいいます。
終値(おわりね)
「終値」とは1日のうちで、最後に取引された値段といいます。
一般的には大引けで形成された株価が終値となりますが、大引けで売買がされないケースもあります。
その場合でも当日中の取引値段のうち最後のものを終値と呼んでいます。
織り込み済み(おりこみずみ)
「織り込み済み」とは既に株価にニュースや好材料の内容が織り込まれており、ニュースや好材料が出ても株価に反映されないことです。
決算発表後などに出てくる言葉かと思います。
終値(おわりね)
「終値」とは、1日の相場取引の最終値段のことです。
基本的には大引けに付いた値段のことを指します。
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